さて、【Goethe C1試験対策】シリーズです。
前回はドイツ語レベルB2の私が、1か月でGoethe C1に合格するために行った試験対策の概要について書きました。
そこで述べた試験対策のうちのひとつが、「文章や言い回しを丸覚えしていく」ということでした。(ドイツ語を上達させるという目的よりは、「ゲーテC1に合格する」目的のアドバイスです。)
今回は具体的に私が丸覚えしていった文章や言い回し、構成についてお話しします!
Schreiben Teil 1
Schreiben Teil 1は200単語のエッセイです。2つから自分の好きなテーマ1つを選んだあと、そのテーマをある切り口から見た統計について、与えられた5つのポイントを押さえながら200単語のエッセイを65分で書きます。
テーマの例:仕事(ワークライフバランス、育休、働くお母さん、社内教育、有給休暇など)、学生生活(お金のやりくり、大学中退、オンライン授業、住居など)、メディア(SNS、インターネット、新聞など)、ライフスタイル、食事、言語文化、環境、新技術、子供、など
切り口の例:国別比較、男女比較、推移など
5つのポイントの例:統計の分析、統計結果の考えられる理由、そのテーマに関する自分の国の状況、そのテーマのメリット・デメリット、テーマに関する自分の意見、など。「統計の分析」が1つのポイント、または2つのポイントとしてあげられている(ex. 男性の育休取得状況、女性の育休取得状況)ことがありますが、その場合「考えられる理由」がなかったり、「メリット・デメリット」が2つに分かれていたりして数が調整されています。
200単語は思っているほど多くないので、説明不十分かもしれないと思っている量でも十分200単語に到達すると思います。以下、私が考えていた構成、単語の各ポイントへの配分と、言い回しの例です。確実に必要になるであろうエッセイの構成要素には⭐️をつけています。
⭐️Einleitung: ca. 20 Wörter
- Die Auseinandersetzung mit dem Thema „A“ ist in der heutigen Gesellschaft von großer Bedeutung.
- Daraus ergibt sich die Frage, XXX.
- Die vorliegende Globus-Statistik informiert über die genaue Frage.
⭐️Beschreibung der Grafik: ca. 60 Wörter
- Vergleiche
- Laut der vorliegenden Globus-Grafik bekommen die meisten Studenten Geld von ihren Eltern.
- Fast zwei Drittel der Studenten finanzieren sich ihr Studium durch Arbeit.
- Etwa ein Drittel erhält staatliche Förderung (BAFöEG).
- Die wenigsten nehmen einen Kredit auf, um studieren zu können.
- Vergleiche zwischen den zwei Gruppen (ex. Frauen vs. Männer)
- Im Vergleich zu Frauen… bekommen Männer nicht so viel…
- Bezüglich der/des…
- vergleichsweise
- Entwicklungen der Anzahl durch die Zeit
- Der Anteil der … ist in den letzten 3 Jahren von … auf … gestiegen/gesunken.
- Der Anteil der … ist von 1970 bis 1980 um …% gestiegen/gesunken.
Mögliche Gründe: ca. 30 Wörter
- Die Gründe dafür sind meiner Meinung nach Folgende: ….
⭐️Situation in Heimatland: ca. 30 Wörter
- Gleich oder anders:
- In meinem Heimatland Japan ist die Situation genauso.
- In meinem Heimatland Japan ist das Problem mit… nicht anders.
- In meinem Heimatland Japan ist die Situation komplett anders.
- Erklärung:
- In der Öffentlichkeit herrscht die Meinung, dass die Mutter ein Mutterschaftsurlaub nehmen muss, während ihrer Partner in der Firma bleibt und Karriere weitermacht.
- Aber … :
- Die Situation ändert sich jedoch drastisch zum Positiven: mehr japanische Unternehmen glauben an die Gleichstellung der Geschlechter und erlauben Vaterschaftsurlaub ebenso wie Mutterschaftsurlaub.
⭐️Meine Auffassung: ca. 20 Wörter
- Meiner Ansicht nach …
- Meiner Meinung nach…
- Ich bin persönlich davon überzeugt, dass …
⭐️Vorteile/Nachteile: ca. 60 Wörter
- Dass A eine gute Option ist, kann durch V bestätigt werden.
- Ein weiterer Aspekt, der in den Bereich V aufgenommen werden soll, ist N.
- Nicht zu vergessen sind auch einige negative Aspekten, die sich auf das Thema „A“ beziehen. Einer von diesen ist …
⭐️Fazit: ca. 20 Wörter
- Abschließend lässt sich feststellen, dass „A“ sowohl positive als auch negative Aspekte aufweist. Man muss deswegen auf N achten und V gut ausnutzen.
Sprechen Teil 1
1部は約4分間のスピーチです。質疑応答もなく、4分間は意外と一瞬なので、試験対策次第で大きく点数を稼げる部分です。構成は大体いつも同じで以下の通りです👇
- Einleitung (イントロ)
- Beispiel oder eigene Erfahrung (テーマに関する例や自身の経験)
- Vorteile und Nachteile (メリット+デメリット)
- Meinung (自分の意見)
- Fazit (まとめ)
4分間は本当に一瞬なので、以下のような自分の覚えやすい言いやすい文章を準備して、直前の準備時間15分で穴埋めのようにメリットデメリットと例一個ずつ準備して話せば、びっくりするくらい一瞬で4分経ってます。一応練習の際に時間を計って、4分の感覚を確かめましょう。
Einleitung
- In meinem Vortrag geht es um das Thema „A“.
- In der Tat ist „A“ in der heutigen Gesellschaft von großer Bedeutung.
- Bekanntlich ist „A“ zwar „Nachteil 1“ aber „Vorteil 1“
- Daraus ergibt sich die Frage, was sind die Vorteile und Nachteile von „A“.
Beispiel/ Erfahrung
- Zu diesem Thema möchte ich mit einem Beispiel aus eigener Erfahrung / mit der Situation in meinem Heimatland beginnen.
- In meinem Heimatland Japan, …
- Beispielsweise / zum Beispiel
- Aber in der Öffentlichkeit herrscht die Meinung, dass ….
Vorteile
- Also, ein wichtiges Argument für „A“ wäre, V1. → BEISPIEL VON V1.
- Ein weiterer Vorteil von A ist V2.
- Außerdem V3.
Vorteileの具体例
- Flexibilität steigern
- Produktivität steigern
- Sicherheit
- Erschwinglichkeit
- Die wichtige Rolle als soziale Aktivität
- Die Fähigkeit … zu machen
- Die Möglichkeit vorsehen
Nachteile
- Nicht zu vergessen sind die Nachteile von A. Einer von diesen ist, dass N1. → BEISPIEL VON N1.
- Hinzu kommt, dass N2.
- Ein weiteres Argument dagegen ist die Frage…
Nachteileの具体例
- Die hohen Kosten
- Sicherheitsrisiko
- Das Risiko, dass …
- Die Frage, dass…
- Nicht gesund/ungesund
Fazit
- Insgesamt lässt sich feststellen, dass „A“ sowohl positive als auch negative Aspekte aufweist.
Meinung
- Ich bin persönlich davon überzeugt, dass …
- Obwohl es wirklich von den individuellen Entscheidungen und Einstellungen abhängig ist, …
Sprechen Teil 2
Sprechen 2部は約6分から8分間で、その日同じように試験を受けに来た他の受験生一人と一緒に、何かイベントを企画するために話し合いをするというタスクです。
シチュエーション設定(例:子供のための夏休みアクティビティー)が書かれており、10個ほどの選択肢(夏祭り、美術館巡り、クッキング教室など)が与えられていて各選択肢について話し合うタイプもあれば、10個ほどのテーマ(例:予算、時間、準備、持ち物、起こりうる問題)が与えられており、それに沿って話し合うタイプもあります。
パートナーがどんな人になるのかは試験が始まるまでわかりません。他の受験生で「私ドイツで生まれ育ったけど外国人だから大学入学のために受けてます」みたいな超流ちょうな人もいたり、主張の強い人もいたりなので、誰に当たるかは運です。でも、自分の準備次第で、自分の評価はコントロールできます。客観的な評価基準についてみてみましょう👇
Teil 1、Teil 2ともに、基本的な評価基準である「文章構成 2,5 Punkte」「語彙 2,5 Punkte」「正しさ 2,5 Punkte」「発音 2,5 Punkte」は同じです。ただ、Teil 2の最後の2,5 Punkteは「交流 Interaktion」能力で評価されます。
Teil 1ではテーマに沿って自分の意見をフォーマルな定型文を使いながら発表し「内容のプレゼン Inhaltliche Darstellung」能力を見られましたが、Teil 2ではコミュニケーション能力、特に以下の3点を見られていると個人的に思いました。
- 相手の意見の良い点をいったん受け入れる
- デメリットも指摘する
- それを踏まえて自分の考える解決方法を提案する
そのために、私は最初与えられた15分間の準備時間のうち最初の5分で、与えられた選択肢それぞれに少なくとも一つずつメリット・デメリットを書いておきました。Teil 2 に関しては、Teil 1ほど定型文を駆使せず、自然な流れて話すように心がけました。Teil 1の準備もあるので、それ以上は時間はさけないので、そのまま本番です。
本番ではパートナーの出方に左右されます。私の場合、相手は私から話し始める!!という意欲の強い人だったのですが、Teil 2では初めに”Hast du eine Idee?”とだけ言われました。
私は個人的に、最初にシチュエーションの導入をすることがすごく重要だと思います。「子供たちの夏休みのアクティビティーを計画しなきゃいけないんだけど、何かアイディアある?」のようにまず少しでもテーマの説明しないと、試験官もテーマは試験前にさらっと目を通しているだけだと思うので。あと、現実でも話の導入は絶対あるので、そうしたほうが自然だと思います。
また、ディスカッションは二人の間だけの話し合いですが、最後はきちんと締めたほうが試験官が入ってきやすいと思います。私は最後に一言だけ、「私たちが話し合った結果、(解決策)で合意しました。」と試験官に向かって言いました。ただ、その場の空気を読んで、もし試験官がすでに話そうとしているのであれば言う必要はないと思います。
以下、私の実際のTeil 2の話の流れです(具体的な試験内容は書けないことご了承ください)
・・・
相手:「アイディアある?」
私:「OK、じゃあ今回、こういうテーマについて話し合いたいんですが、私はAを提案したいと思います。色々メリットありますが、一つはXXXというメリットがあります。」
相手:「私はAはちょっとXXXだと思います。だからBがいいと思います。XXXというメリットがあります。」
私:「とってもいいアイディアだと思います。XXXもできて、いいですね。でも、BはXXXというデメリットがあることも言っておきたいです。XXXというリスクがあります。それについてどう思いますか?」
相手:「そしたらCはどうですか?XXXというメリットがあります。」
私:「Cもいいアイディアですね。でも、XXXというデメリットもありますが、どう思いますか?」
相手「うーん。でも例えばXXXをしたらデメリット解決できますね。」
私:「いいですね。確かに、XXXとかしたらいい解決策ですね。じゃあそうしましょう。」
相手:「そうしましょう。」
(沈黙)
私(試験官に向かって):「まとめると、私たちが話し合った結果、Cにこういう(解決策)を加えた案で合意しました。」
・・・
まとめ
いかがだったでしょうか!色々と私の準備した定型文や言い回しをご紹介しましたが、自分の覚えやすく、言いやすい、自分用の文言集を作ることをお勧めします。
Goethe C1合格しますように!!!頑張ってください~🥨🥐
ピンバック: 【Goethe C1対策】自信ない人必見!対策1カ月で合格できる! – こっきょうぐらし
スピーキングで問われる語彙レベルは、C-1のLesenレベルでないといけないのでしょうか。それとももう少し低いですか?
コメントありがとうございます!おっしゃる通り、スピーキングで問われる語彙のレベルはLesenで出てくる語彙に比べ低いと思います。私自身、Lesenで出てくる語彙で知らないものもたくさんありました。スピーキングで求められているのは、豊富な語彙よりも、文脈に合った語彙を使用することだと思います。
突然のコメント失礼します。
今年秋からドイツでの大学院進学を志望していまして、出願資格のために昨日ゲーテC1の試験を受験しました。
準備をしていたもののなかなか頭の中がまとまらず、特にSchreibenとSprechenでは自分が使いやすいと思えるようなRedemittelが見つからず悩んでいました。そんな中、丁度試験の5日ほど前にこちらの記事をたまたま発見しました。軽く目を通してみたところ、Schreibenの文字数や段落ごとの表現とその書き方、Sprechenでのテンプレートの使い方などがポイントを押さえた上でまとめられており、個人的に「非常にわかりやすい」と感じました。他のサイトにも同じようなことが書いてありますが、YUIさんの記事のまとめ方が最も実践的で、直前期の準備としては非常に参考になりました。
結果はまだ出ませんが、この記事のおかげで満足した力を出せたと感じています。普段はこういうサイトにコメントをしない人間なのですが、今回ばかりはコメントをせずに入られないと思い、思いを綴らせていただきました。
非常に感謝しております、ありがとうございます。
今後も記事を楽しみに読ませていただきたく思います。
KM さん、
コメントいただきありがとうございます。
お役に立ててとても嬉しいですし、このようなコメントをいただくと非常に励みになります。
ゲーテC1試験お疲れ様です。良い結果が出るといいですね!
ドイツ大学院進学、頑張ってください!応援しています。
このブログ天才です。ありがとうございます‼
YUKIさん、
励みになります!ありがとうございます☺